新規事業をやめる基準をつくるのも経営

新規事業から撤退する基準をつくっておくのも必要だといえます。



赤字が一定期間続いたら 


新規事業を始める理由のひとつには、利益をさらに増やしたいということもあったりするものでしょう。

「赤字でもいいんだ。。。」といって事業を始める方は、かなりの少数派だといえるものです。

とはいっても、新規事業というのは赤字からスタートするということが少なくないといえるかもしれません。

「設備投資の回収に5年はかかる見込みで始める。」

「マーケットにないものだから、まずは布教という広報費用がかさむ。」

「まずは原価割れで売っていく。」ということもあり得るといえます。

そんな赤字というのが永遠に続いてしまうと、本業も傷んでしまい事業全体が不安定になったりするものです。

なので「赤字額が累計で〇〇円に到達したらやめる。」ということを決めたほうがいいといえます。

「新規事業を始める段階で撤退する基準を決めておく。」といったことをしていくといいものです。

「赤字の状態が3年続いたら撤退。」というのを、ひとつの基準にしてみるものありでしょう。


やる気がなくなったら


「継続するためには、やる気を頼ってはいけない。」といった格言を聞いたことがあるものかもしれません。

本当にそうでしょうか。。。

やる気にならないことを嫌々続けていても、精神を蝕んでいくだけだといえるからです。

「何もやる気にならないよ。。。」というのは、事業を営んでいる状態になってもあったりするものでしょう。

なので「やる気がなくなった。」という状態になったら、その新規事業から撤退していくのもありだといえます。

やる気がなくなったのにプライドや見栄で続けていると、本業を含めた事業全体がつまらなくなっていくものです。

赤字にもなりやすいといえるでしょう。

そして「事業自体をやめてしまう。。。」といったことにもなりかねません。

「新規事業を始めたんだから。」などとこだわらず、

「やる気がなくなったら撤退する。」といったメンタルとのバランスを取って撤退基準を決めていいのです。


新しいことを始めたくなったら


新規事業を始めた理由のひとつには「新しいことを始めたくなったから。」ということもあったりするものでしょう。

そして、新しい内容の事業に向かっている際にはアドレナリンも分泌されて活力が湧いてくるものかもしれません。

その相乗効果でそれまでの本業にも力が入ったりするともいえるものです。

とはいっても「さらに別のことをやりたくなった。」ということも人間なのであったりするものでしょう。

そんな「別の新しいことをやりたくなった。」といった場合も、その新規事業をやめるサインだといえます。

人間というのは、どれだけスペクタクルなひとであっても全方位で成功し続けるというのは難しいものです。

ましてや事業ともなれば「市場を研究し尽くした強力なライバル。」というのも出現しやすいものだといえます。

そのなかで、別の事業を始めたくなっているにも関わらず、その事業を続けてしまうと赤字が続きやすくなってしまうものです。

なので「新しい事業を別で始めたくなったので、この事業からは撤退する。」といったこともありだといえます。