増収増益だと、なぜ銀行融資が受けやすくなるの



銀行は「晴れの日に傘を貸したい」


銀行は雨が降っているとき(業績が悪いとき)には傘を貸してくれず、

晴れているとき(業績好調のとき)に「傘を使いませんか。。。」と言い寄ってくる商売だと揶揄されたりもするものです。

そんな、晴れているときといえる増収増益の状態は、銀行員から見れば「雲ひとつない快晴」だともいえるかもしれません。

銀行員も会社員なので、最も怖いのは「融資したお金が返済不能となり、本部を含めた上司に詰められること。」だといえます。

ただ、増収増益の会社なら、返済が滞るリスクが低いと判断されるのです。

なので、担当の銀行員にとっては「晴れの日は、将来の人事を気にすることなく融資稟議を書きやすい。」と考えているといえます。


増収増益だとなぜ銀行融資が受けやすくなるのか


「増収増益だと銀行融資が受けやすくなるのはなぜ。。。」といったことを挙げていきます。

事業継続におけるサインとなるから

「増収」という売上が伸びている状態は、その事業の商品やサービスが世の中に求められているという証だといえます。

「市場から見放されている斜陽産業。」というよりも、市場に求められてシェアを広げている新進気鋭の状態だといえるでしょう。

この状態は、事業の持続可能性を示すシグナルになるといえるのです。

ましてや複数期に渡って売上が右肩上がりであれば、

「この会社には安定した需要がある。」という融資審査の加点ポイントにつながるといえます。

なので、銀行員は売上が増えている状態を見て「融資を実行しても貸し倒れることなく、この会社は事業を継続できそうだ」となり、融資が受けやすくなるといえます。

銀行内部に説得力があるのは利益だから

「増益」というのは、前期の決算よりも利益が増えている状態のことを示しているといえます。

これは、増収以上に融資審査で重視されるポイントだといえるものです。

なぜなら、利益が増えているということは、

「売上から仕入、人件費、家賃、その他の経費をすべて差し引いたうえで、手元に残るお金が増えている。」ということになるからです。

この残った利益こそが「融資の返済原資。」として、銀行に評価されるといえます。

たとえ、売上が大きくても、コストがかかりすぎて利益がほとんど出ていない会社は、返済能力という点では評価が低くなるのが銀行融資。

銀行員が融資稟議書を作成する際にも「キャッシュフロー」を重視して、

「この会社は毎年どれくらいのお金を稼いで、返済に充てられるのか。」を具体的に計算しているのです。

そして、増益が続いていれば「返済能力が高まっている。」という説得になるといえます。

また、増益が続くと利益が積み重なって「内部留保」が増えていきます。

内部留保は自己資本の一部を形成するため、自己資本比率(総資産に占める自己資本の割合)が高まるものです。

この比率が高いほど、会社の財務は安定しているとみなされ、売上が急減したり予期せぬ損失が出たりしたときにも、自力で対処できる体力があると評価されます。

なので、銀行員は増益が続けば続くほど「リスクの低い融資案件。」と判断し、融資に積極的になるといえます。

担当の銀行員が楽をできるから

融資担当の銀行が融資案件を通すためには、審査部門を説得する「稟議書」を書かなければなりません。

そして、業績が悪い会社の場合、銀行員は「いまは苦しいですが、これこれこういう理由で来期はV字回復します!」などと必死に理屈をこねて上司や審査部門を説得する必要があるのです。

この行為は、仕事をする上でそこそこのパワーを融資担当の銀行員も審査部門の銀行員も使うといえます。

「ホントに大丈夫なんだろな。。。」などと、お互いに精神をすり減らしていくのです。。。

ただ、決算書が増収増益の状態なら、

「前期比でこれだけ伸びており、キャッシュフローも潤沢です。」「文句なしです。」と、融資稟議書に事実を並べるだけで審査が通るといえます。

この「融資稟議書の通りやすさ」が増収増益の状態にはあるので、融資の受けやすさに直結しているという側面もあるのです。


まとめ


「銀行融資を受けやすい状態をつくる。」として、増収増益をひとつ意識していきましょう。