銀行員はなぜ「絶対〇〇万円なら融資できますよ。」と言い切らないのか

「銀行員は断定しないよなぁ。。。」と感じたりもするものでしょう。



優柔不断に感じる銀行員


銀行員と話していると、

「言い切らないんだよなぁ。。。」といったことを感じたりもするかもしれません。

「いつも言葉を濁すよね。。。」というような。

その銀行員が「ヒラ銀行員だから。。。」といったわけでもなく、

「融資課長」や「副支店長」といった役職だったとしてもそのように感じたりもするものでしょう。

なかでも銀行員に確認したいことのひとつが、

「融資は受けられるのか。」

「いくらなら確実に融資が受けられるか。」

「いつまでに融資が受けられるか。」といったことだったりもするものかもしれません。

そして、感じたりもするものでしょう。

「煮えきらないんだよなぁ。。。」と。


融資審査は何があるかわからない


「融資が受けられるか。」「いくらなら確実か。」「いつまでに融資が受けられるか。」といったことを銀行員としても言い切りたいものだといえます。

「12月20日に実行で2,000万円なら確実ですっ!」などと。

言い切ったほうが「仕事がデキる銀行員。」のように銀行員自身も感じるものですし、社長のためにも言い切りたい気持ちはあったりするといえます。

ただ、銀行融資というのは複数の人間が絡むことによって実行の可否が決まってくるのです。

だからか「直属の上司からはOKサインが出ていたのに、支店長に止められた。。。」

「じぶんの銀行的にはOKだけど、信用保証協会から保証が下りなかった。。。」

「支店長決裁は下りたけど、本部に止められた。。。」などという想定外が少なくない頻度でおこったりするといえます。

なので「当初は100%実行まで持っていけると思っていたけど、まさかの謝絶になった。。。」という心情で仕事をしなければならないのが銀行員の仕事風景だといえるのです。

すると「資金繰りに関しての期待を上げすぎた結果、大きな穴を開ける。」といった事態を避ける意味も込めて社長に対して銀行員は言い切ることができなくなるといえます。


言い切っても事情は変わる


「銀行員は、あまり言い切るような言葉を使わない。」とはいえるものです。

とはいっても「御社なら3,000万円は確実ですよ。」と銀行員から伝えられたりする場合もあったりするものかもしれません。

そのような際には、銀行員も過去の経験や行内政治の観点から「100%イケる。」と考えて断定した言葉を使っているといえます。

そして、その銀行員の言葉通りに進んでいくことも少なくないものでしょう。

とはいっても「銀行員があれだけ自信満々に言い切ったにも関わらず、結果が異なる。」ということもあったりするものです。

なぜなら、銀行融資は複数の人間が絡むことによって想定外が起こるものだから。

「会社の業績は問題ないけど、業種的に銀行の融資ポートフォリオが偏っている業種だから。」といった政治事情でも融資実行金額が変わってくるのです。

なので、社長としては「融資が実行するまで安心してはいけない。」というスタンスで、銀行融資対応をおこなったほうがいいといえます。

「明日、金消契約だからもう大丈夫でしょ。」とそこまで進んでも、銀行の事情で融資謝絶となることもあったりする世界なのです。

だからこそ、銀行とは複数行の取引をおこない、なるべく黒字決算を続けていったほうがいいといえます。

「ある銀行に断られたけど、他の銀行なら融資は受けられる。」といった業績をつくり銀行員に惑わされない会社をつくっていくのも社長の仕事だといえるからです。