自己資本比率ではなく自己資本額を気にしているからだといえます。

自己資本比率こそ経営指標の最上位
「社長、この自己資本比率じゃ。。。」
「まずは自己資本比率を上げることに重点をおいていきましょう。」
「銀行も自己資本比率を融資の際に重要視しているものです。」
といったようなことをコンサルタントのような方から聞いたりしたことがあるかもしれません。
そんな自己資本比率とは、
「会社の総資産のうち、返済不要な自己資本(純資産)がどれくらい占めているかを示す指標。」だといえます。
計算式:自己資本比率 = 自己資本(純資産) ÷ 総資産 × 100
会社の「財務の安定性・倒産しにくさ」を測る代表的な指標となり、
「自己資本比率が高い → 借入依存が少なく、経営が安定。」
「自己資本比率が低い → 借入依存が高く、財務リスクが大きい。」と評価されるのが自己資本比率。
なので、自己資本比率は高いほうが経営の健全性が保たれているとはいえるものです。
自己資本比率よりも利益剰余金
銀行員が決算書を確認する際に真っ先に見る箇所として、
「自己資本はどうなっているのか。。。」という部分もあったりするものです。
自己資本を見ることで「資本金や過去からの利益の積み上げ金額を確認することができるから。」だといえます。
自己資本がマイナスだと、
「あぁ、これは融資が実行できたとしても協会付きだけだなぁ。。。」と考えたりするといえるものです。
また、損益計算書がマイナスでも自己資本が大幅なプラスとなっていると、
「この赤字は一過性のものだから、プロパー融資も実行できそうだ。」となったりするといえます。
などという銀行員が自己資本を確認するとき。
「比率を見る。」というよりも「金額を見る。」としているものです。
「自己資本の金額がどれだけ積まれているのか。」という部分を銀行員は気にしているのです。
自己資本「比率」という割合に関しては、気にしてすらいない銀行員もいるといえるかもしれません。
あくまでも自己資本というなかでの「繰越利益剰余金の金額」を確認し、その多寡を重視しているのです。
銀行員はなぜ自己資本「比率」をそれほど気にしないのか
「でも、コンサルタントや書籍では自己資本比率が最も重要な指標だと言っているけど。。。」と思われたりもするかもしれません。
そんな自己資本比率は「分母分子の割合」のストーリーなので、銀行員はそれほど重視していないといえるのです。
「借入金を減らして預金も減ったけど、自己資本比率が増えた。」という会社と、
「借入金は多いけど、預金も多いから自己資本比率は減った。」といった会社だと銀行融資の返済可能性が高い会社は後者となったりするからです。
ましてや銀行員とすると、
「自己資本比率を上げるために意識的に銀行融資を受けるのを減らしている。」といった言葉には信憑性を感じなかったりするといえます。
「どの銀行からも融資が受けられないから、借入残高とともに預金が減っているんだろ。」といったように。
なので、銀行員が評価するのは自己資本「比率」ではなく自己資本「額」だと考えていきましょう。
「自己資本比率を上げるために借入を減らせ。。。」などというアドバイスには乗ってはいけないものです。
「預金も借入金も多く、自己資本も多い。」という会社は、自己資本比率が低くても融資に取り組みやすいのが銀行だといえます。
だからこそ、中小企業の決算書は「比率よりも額。」と考えていったほうがいいものです。
まとめ
自己資本の比率よりも額を重視した経営をおこなっていきましょう。