
赤字だと冷たい
融資業務担当の銀行員というのは、
「融資を実行したい。。。」
「とにかく今月中に実行したい。。。」
「なるべく多く実行したい。。。」などといったことを考えているものです。
なぜなら「融資を実行すればするほど、支店内や銀行本部から称賛されるから。」だといえます。
「ふざけんなよー。」と罵声を浴びせられて仕事をするよりも、
「おまえはよくやってるよ。」と褒められていったほうが居心地もいい銀行員。
なので「融資が実行できなそう。」という会社には、冷たい対応になったりするものです。
「この会社に近づいても、赤字だから融資は難しい。」と感じて塩対応になったりするのです。
だからか、赤字決算の会社や連続赤字が続いている会社には、冷たい対応となるといえるかもしれません。
銀行員が冷たいと感じたら見直したいこと
「いやいや、赤字決算じゃないんだけど、融資担当の銀行員が冷たいんだよ。。。」と感じたら、次のことを見直してみるといいものです。
取引銀行を間違えている
「銀行と融資取引をするならできるだけ大きな銀行がいい。」
「だって、じぶんはビッグになるから。」
「ホームページにも【取引銀行メガバンク】と入れたいし。」と考えたりもするものでしょう。
たしかに「大きな銀行のほうが融資の実行金利は低く、融資を受ける金額を大きくしやすい。」とはいえるものです。
「都銀(メガバンク)は、あり得ないレベルの低金利で実行してくる。」などと、地方銀行に勤めていたころには感じていたものでした。
だからなのか、メガバンク>地方銀行>信用金庫>信用組合などと取引銀行に格付けをしていたりするものかもしれません。
ただ、銀行というのは「大きくなればなるほど、大きな会社と融資取引をするようになる。」といえる業態なものです。
なので、じぶんの事業の年商と釣り合いが取れない銀行と、
融資取引をしている場合には「あの会社には塩対応でいい。」といった行内評価になったりもするのです。
「融資取引銀行は地方銀行や信用金庫に。」としてみると、銀行員からの熱い対応になったりもするといえます。
融資枠が一杯
決算書が赤字でなかったとしても、取引銀行の規模がマッチしていたとしても、銀行員が冷たい対応を取ることもあったりするものです。
「もう、うちで実行できる融資枠は一杯なんです。」というように、その銀行の体力ギリギリまで融資を実行している場合だといえます。
銀行というのは、たとえ信用保証協会の枠が余っていたとしても、
「うちの銀行的には、もう目一杯融資している。」というように、銀行独自の融資限界金額があったりするのです。
そのような場合には、
「今回は、〇〇銀行さんのほうで実行してもらったほうがいいかもしれません。」といったように冷たく感じるような対応を取ってくるともいえるのです。
なので「銀行にも体力がある。」と考えて、銀行融資は複数の銀行から受けていくといいといえます。
3,000万円の融資を受けているなら、
- A銀行2,000万円
- B銀行700万円
- C信用金庫300万円
などと一行取引にならないように取引銀行を増やしていきましょう。
取引銀行が複数行あれば「うちは、実行できますよ!。」と温かい対応を受けられる銀行も見つけられるものです。
社長が冷たいから
銀行員というのは「ひと当たりがいいひとが多い。」といった評判もあったりするものです。
なかには「なんだコイツ。」というひともいたりするかもしれませんが、わりと人間的に話しやすい銀行員が多いといえるかもしれません。
そんなひと当たりがいい銀行員もへこんだりする場合があるものです。
「社長にいつも無視される。」
「つまらなそうな顔をして社長が話してくれない。」
「約束を破られまくる。」といったようなことがあると。
などというように「社長が塩対応してくるから、銀行員も避けるようになる。」といったことがあったりするものなのです。
それこそ、対応が冷たい社長だと、
「ここの社長冷たいから、積極的にコミュニケーションを取りに行かなくていいよ。」などといった引き継ぎがおこなわれていったりもするといえます。
なので「じぶんが冷たい対応をしているから、銀行員にも避けられているのかもしれない。」と考えて取引をしてみるといいかもしれません。
「銀行」といっても、敵対的な関係というよりは「(お金の)仕入先のひとつ。」といった事業パートナーだと考えて対応してみましょう。
すると、銀行員も社長との距離を詰めてくるといえます。