事業でキャッシュレスを推進したほうがいい



売上・経費の記録が自動化され、税務リスクが下がる


キャッシュレスのメリットのひとつは、売上と入金の記録が自動で残ることだといえます。

たとえば、現金商売の場合にはどうしても、

「売上の計上漏れ」「レジ締めの誤差」「売上日と入金日のズレ」といったひとの手が原因のミスが発生するものです。

だからか、税務調査では、特に現金商売は目をつけられやすい業種となっているといえます。

飲食店・美容室・小売業など現金取扱いが多い事業では、経理の記載内容とレジ記録・仕入量などを突き合わせて調査されることがあったりするものです。

ただ、キャッシュレスであれば「売上データ」「入金データ」「手数料」が事業者側で改ざんできない形式で記録されるため、税務署側から見ても信頼度が高くなったりするといえます。

なので「キャッシュレス=税務調査のリスク低下」ともいえるかもしれません。


経理の仕事が減り、時間が増える


キャッシュレスは、経理の仕事を軽減してくれるともいえるものです。

たとえば「Square」「AirPAY」「楽天ペイ」「クレジットカード決済」などは、クラウド会計(freee・マネーフォワード・弥生)と連携できるといえます。

また、CSVでダウンロードもできたりするので、それを会計ソフトに取り込めば手入力をしなくてもいいものです。

なので、キャッスレスにすると経理の流れが自動化されるともいえるかもしれません。

  1. 決済が発生
  2. 売上・経費データを自動取り込み
  3. 手数料も自動計上
  4. 入金・出金データまで自動連動

などといった経理処理が事業化されるため手入力を避けられるのです。

月次決算が早く締まり、資金繰りの把握もスピーディにおこなえるので判断が正確になる効果もあったりするものでしょう。

経理で本来やるべきではない、

「売上の入力」「月末の照合」「Excelとの突合」といった仕事がなくなり、本業に時間を使える状態が増えると考えていいといえます。


手数料は人件費よりも


キャッシュレス導入でよく言われるのが「手数料が高い」といったことかもしれません。

たしかに、売上をキャッシュレス決済にすると、2%から4%程度の手数料を決済事業者に自動的に取られたりもするといえます。

ただ、手数料をコストだけで考えるのは避けたほうがいいものでしょう。

手数料がかかったとしても、

「売上データの透明化」「入金サイクルの安定化」「経理効率化によるミス削減」といった価値が得られるといえるからです。

ここには、ひとの手も必要ないものでしょう。

現金を扱うと「レジ締め」「釣銭準備金」「売上金の保管」「銀行への入金」など、現金特有の作業とリスクが常につきまとったりするといえます。

それがキャッシュレス化することで、

「従業員の現金管理トラブル」「日計のズレ」「現金盗難リスク」などがなくなり「管理コスト」も同時に削減できるのです。

なので、キャッシュレスは経営効率化のためと考えてメインにしていったほうがいいと考えていきましょう。