銀行員からの会計のアドバイスを受けたら取り組んだほうがいい

銀行員から決算書についての具体的な内容についてアドバイスを受けたら取り組んだほうがいいといえます。



銀行員も決算書の内容を見落とす


3期分の決算書を並べて確認することが少なくない銀行員。

そんな3期分の決算書を「1時間以上かけて眺めていく。」といったことを銀行員がするのかといえば、そのようなことはなく。

「15分程度で確認していく。」ということが通常運転だといえます。

1時間以上も見ていると、

「さぼってんのかよ。。。」といったパワハラちっくな言葉を受けるからだといえるかもしれません。

なので、短時間のなかで決算書を読み解くポイントを身に着けていくのが、銀行員の腕の見せどころだといえます。


銀行員からの会計のアドバイスは受けておいたほうがいい


銀行員が決算書を眺めていると、

「あぁ、そういう決算書にしちゃったかぁ。。。」と頭を抱えることもあったりするものです。

だからか、銀行員というのは決算書のベースとなる会計についてもアドバイスをしてきたりするといえます。

特別損失に

「これが特別損失の性格を持った内容だったのなら、先に知りたかった。。。」ということは銀行員にあったりするものです。

「特別損失なら格付けで、まだ戦えたのに。」といった感情が湧いてくるからだといえます。

だからか、銀行員というのは、

「数期に一度しかないような取引。」については、特別損失を勧めてきたりするものです。

「(従業員の退職金はダメだけど)専務の退職金は特別損失に計上しておいてください。」

「固定資産売却損は、特別損失にしておいてほしい。」

「在庫の廃棄損は特別損失に。」といったように。

このようなアドバイスは「今後の融資を受けやすくするため。」といった銀行員の善意からくるものだといえます。

なので「そのアドバイスに従うと、貸し渋りになるんでしょ。。。」と深読みせず、特別損失を使っていきましょう。

役員報酬の金額

地方銀行や信用金庫の主な融資先となる会社は中小企業だといえるものです。

「上場企業と取引している。」ともなると、他の支店の同僚に自慢したくなるほど、メインの取引は中小企業だといえるかもしれません。

そんな中小企業は「会社=社長」というように、社長と会社は一心同体として見ているものです。

「会社といっても社長がいなくなったら、この事業は行き詰まる。」といったように。

だからか、会社の業績が良くなくても「社長の個人資産が豊富だから融資を実行できる。」といったことがあるといえます。

「社長の経歴や個人資産の状況についても伺っていいですか。」という質問は、そのような意図から来るものだったりするものです。

とはいっても、融資の決め手となるのは「会社の決算書。」となる業績だといえます。

そんな決算書の内容が「役員報酬を取りすぎているから赤字決算なんだ。」と銀行員が感じるときもあったりするものです。

「社長、役員報酬取りすぎでしょ。」と。

なので、銀行員は「決算書の見栄えを良くするために、役員報酬をちょっと下げたほうがいいですよ。」とアドバイスをしてくるといえます。

「役員報酬を5,000万円取っていて、1,000万円の赤字決算なら、せめて役員報酬を4,000万円にしてほしい。何なら3,000万円に。」といった感情からだともいえるのです。

利益を出して欲しい

そして「黒字決算だったらなぁ。。。」と銀行員は感じるものです。

黒字決算であれば、銀行員が決算書を評価する際の重要指標である、

債務償還年数(借入金残高÷(税引後利益+減価償却費))を低く抑えることができるからだといえます。

だからか、銀行員というのは「今期は黒字決算にできませんか。。。」と懇願してくるといえるのです。

「接待交際費を抑えたらどうですか。」

「不採算部門は閉じた経費を抑えられる。」

「うちの銀行の取引先を紹介しましょうか。」といったアドバイスとともに。

このような「黒字決算にして欲しい。。。」というのは、銀行員にとってもリスクがあるものです。

なぜなら「ふざけるなよーーー」と社長を起こらせてしまうリクスがあるからです。

なので「銀行員が今期は黒字決算に。」とアドバイスをしてくるのは、かなりの勇気を持ってのことだといえます。

「黒字決算なら、次の運転資金は実行できるけど、赤字決算だったら融資は無理。」と先回りしてのアドバイスなのです。

だからこそ、銀行員から「黒字決算になるような踏み込んだ会計のアドバイスを受けた。」という場合にも真剣に耳を傾けたほうがいいといえます。


まとめ


銀行員からの会計のアドバイスは、融資を受ける際に有利となるものなので、受けておいたほうがいいといえます。