本はどの時点で経費なるのか

「本は買った時点で経費にしていいのか。。。」「読んだ時点で経費にしたほうがいいのか。。。」と感じたりもするものかもしれません。



本は経費になる


事業を営むなかでのサポーターのひとつとなる本。

「読書をすることで、事業の新しいヒントを貰った。」ということは少なくないといえます。

「同じ業界の本からヒントを得る。」

「全く異なった業界の本から事業のヒントを得る。」

「小説から事業のヒントを得る。」ということはあったりするものです。

だからか「買った本はすべて経費にしていい。」と考えていいといえます。

「読んだけど、ためにならなかった。。。」という本ですらも、ためにならなかった内容が事業のためになるからです。

なので「読書を重ねて、事業の糧にしていこう。」と読書を推進しているものです。


読んだ時点で経費になるのか


「事業を営んでいるなら買った本をすべて経費にしてもいい。」といえる、事業者にとっての読書。

そんな本は「どの時点で経費になるのか。。。」といった悩みも出てくるものかもしれません。

なぜなら、会計は「発生主義」という「取引が発生した時点で記録される。」といった仕組みになっているからです。

「節税のために決算日間際に商品をめっちゃ仕入れておこう。」といっても、

販売をしていない商品は「期末在庫」ということで経費から除外して、資産に計上しなければならないルールになっているのも、発生主義を体現していることだといえます。

すると「本は読んだ時点で取引が発生しているもの。」といった考えが思い浮かぶかもしれません。

「買った時点では読んでいないから貯蔵品として資産に計上して、読んだ時点で新聞図書費として経費にしたほうがいいのかなぁ。。。」と。


買った時点で経費にしていい


会計の発生主義を捉えると「本は読んだ時点で経費になる。」といったように感じるかもしれません。

ただ「本を読む。」といった定義はかなり難しいものでしょう。

「全ページ読んだから、この本を読んだ。」

「辞書的な意味を込めて買った本だからまだ1ページも読む機会に遭遇していないけど、雰囲気的に読んだ。」

「この本は、全ページ読んでいないけど、目的となるページ数は読んだ。」などと「読んだ時点」の判定をするのは難しいといえます。

難しいというよりも「全ページ読んだ。」と税務調査などで主張すれば、それを覆すのは難しいものです。

なので「本は買った時点で経費。」といったルールで経理をおこなっていきましょう。

「税金が多くかかりそうだから、決算で本を大量に買う。」といっても、それほど大きな節税策にもならないといえます。

なぜなら「100万円単位で本を買って節税だ。。。」といっても、読まなければただの浪費による無駄遣いとなるので愚策だといえるからです。

すると「本は買った時点で経費にしていい。」と考えていいといえます。

そして、買った本は「全ページ読む。」といったことにこだわらずに読んでいきましょう。

読むことで事業の糧となるからです。