確定申告をおこなう際には貸借対照表などの「リアルな残高がある数字」は必ず合わせていきましょう。

盛り上がるのは売上や利益と税金
確定申告をおこなう際に気になる筆頭は、
「いくら税金がかかるのか。。。」といったことかもしれません。
所得税や住民税、消費税の金額に驚き、ときにはガッツポーズをしたりもするものでしょう。
だからか、税金に直結する売上や利益などの損益計算書をベースに確定申告書をつくっていき、
「売上に漏れがないか。。。」といったように、損益計算書に力を入れていくものかもしれません。
それこそ、個人事業主の方が銀行から融資を受ける際にも「どのくらいの売上で利益はどれくらいなんだ。」と損益計算書を軸に観られていくともいえるものです。
貸借対照表の残高も合わせる
「売上や経費をきちんと計上したから確定申告はおっけー。」といっても、貸借対照表のリアルの数字に合わせる必要があったりするのです。
それこそ、事業を営む個人事業主の方が青色申告で確定申告を行う場合には貸借対照表の数字をリアルな数字にしなければならないといえます。
そんなリアルな数字というのは「現実の数字と一致しているのか。」ということ。
「預金通帳の年末残高と貸借対照表が合っているか。」
「減価償却をおこなう資産の残高は合っているか。」
「売掛金の残高が合っているか。」といったことを確認していったほうがいいといえます。
それこそ「残高は気を抜くとズレているもの。」として、チェックしていきましょう。
前年の残高が間違っていたら
「去年の確定申告までは、貸借対照表を意識していなかった。」
「だから、去年の残高が間違っていることに気がついた。。。」ということもあったりするものかもしれません。
確定申告などは「つくっている際には気が付かなかったけど、今年になると去年のミスに気がつく。。。」というのはあるある話だったりするのです。
なので、残高がズレていてもそれほど絶望感を持たなくてもいいといえます。
たとえば「去年の普通預金の残高がズレていて、残高の数字が合わない。。。」というのであれば、期末(年末)の数字は正しいものにしておきましょう。
「間違った数字のままにしておく。。。」ということではなく、年末の数字は本来のリアルな残高を載せていくことが必要だといえます。
「こっそり直しておくのは脱税じゃ。。。」とも思われるかもしれませんが、
「リアルな数字に合っていないほうが問題。」と考えて、気がついた年からこっそりリアルな数字に直していくのが正しい確定申告のやり方だといえるのです。