「現金残高がへんてこな数字になっている。。。」という場合には、事業主貸、事業主借で強引に直していいといえます。
貸借対照表もつくらなければならない青色申告特別控除65万円
確定申告で「節税にもなるし。。。」と、青色申告特別控除で65万円（場合によっては55万円）を使いたいとき。
貸借対照表もつくらなければならないのです。
ただ、会計ソフトを使っている場合には、売上や所得がわかる損益計算書だけではなく、残高の一覧が確認できる貸借対照表も自然とできあがっていくといえます。
なので、貸借対照表は会計ソフトを使っている場合には「全くない。」というものではないのです。
そんな青色申告特別控除で65万円を使いたい場合に、
貸借対照表で注意しなければならないポイントのひとつが「残高がきちんと実際の数値と合っているか。」ということ。
たとえば、事業で使っている預金通帳の12/31の金額が「584,950円」であれば、貸借対照表のその他の預金の期末の金額が「584,950円」となっていなければならないといえます。
これは「リアルの数字を載せる。」ということを貸借対照表を作成するなかでおこなっていかなければならないからです。
貸借対照表がリアルの数字かどうかを
「貸借対照表はリアルの数字を。。。」といっても、貸借対照表をよく見てみるとリアルとは、ほど遠い数字になっていることもあるものかもしれません。
「現金がマイナスになっている。。。」
「売掛金がマイナスになっている。。。」
「事業主借がマイナスになっている。。。」というように。
そんなマイナスとなる数字を発見したら「見なかったようにしよう。。。めんどいし。。。」というのは避けていきましょう。
なぜなら、貸借対照表のなかでマイナスになるはずの数字はほとんどないといえるからです。
貸借対照表の数字が「マイナスになっている、超絶多くなっている。」というのは、適正なポジションにその数字が収まっていないと考えたほうがいいといえます。
事業主貸・事業主借で強引に直そう
「現金がマイナスになるはずないのに。。。」といった場合。
「もう確定申告の期限も迫っているし、どうしよう。。。」と感じているならひとつの行動を練ってみるといいといえます。
その行動のひとつとして有効な策が、
「現金がマイナスとなっているなら、事業主借で強引にリアルな数字に直す。」
「現金がありえないくらいの大きな数字になっているなら、事業主貸を使って強引にリアルな数字に直す。」ということだといえます。
「現金残高はリアルな数字が20,000円なのに、マイナス200,000円となっているなら事業主借を使って220,000円と会計ソフトに入力する。」
「現金残高はリアルな数字が20,000円なのに、500,000円となっているなら事業主貸を使って480,000円と会計ソフトに入力する。」としてみるといいのです。
なぜなら、事業主貸や事業主借にはそれほど大きな意味がある科目ではなく、調整弁として使えるからです。
なので「リアルな数字になっていない。。。」と気がついたら調整弁として使える科目で、リアルの数字に直していくといいといえます。
現金などがへんてこな数字になっているかどうかを気にかけていきましょう。
