税務調査が行われることになった場合には、最低限のリハーサルはしておいたほうがいいです。
税務調査は事前に通知がある
いまの税務調査は事前通知というものが行われることが一般的になっています。
以前の税務調査では、事前通知がない税務調査が多いものでした。
事前通知がない税務調査が多かった時代には、突然税務署の調査官がやってきて慌ててしまうということも多く、
「帳簿書類の準備や気持ちの整理もつかないまま税務調査に突入。」
となってしまうことが多かったのです。
しかし、いまの税務調査はほぼ必ず事前通知があるので、通知があってから税務調査当日まで2週間程度の時間が確保されるということになります。
この事前通知があった日から、税務調査当日までに帳簿書類の再点検や契約書面確認などを行ないましょう。
もし仮に事前通知が無く、税務署の調査官が来てしまった場合には、
「業務の都合がつかない。」
などの理由を伝え、税務調査の日取りを改めて貰うようにしましょう。
リハーサルの行い方は資料の確認をベースとする
税務調査は、書類の確認をベースに行われます。
税務調査のリハーサルも、資料が揃っているかを確認しながら行なっていきましょう。
書類の確認としては、まずは月ごとに資料が過不足なく揃っているのかの確認を行います。
また、契約書面の確認や社内規定等も自主点検も行うべきです。
そのような資料をベースとして、「なぜそのような申告内容となったのか。」の合理性を説明できるようにしましょう。
もし万が一リハーサル中に、契約書の不備や紛失等が見つかった場合には取引先に連絡をし再入手できるように努めることをおすすめします。
さらに税務調査は、質問に対する答え方で「方向性が変わる」ということもあるので、
「つまらない嘘をつく。」のではなく、
わからないことは「調べておきます。」とその場で無理に回答をしないことを心がけてください。
いずれにしても、じぶんに不安がある部分に関しては、税務調査の調査官も当然疑問を持つことになります。
当日に慌てなくていいように、書類の整理と「理論武装は出来ている」という気持ちの整理を行なっておきましょう。