車を買うと節税になる
「車を買うと節税になるのか。」といえば、車を買うことで事業の確定申告で支払う税金が減る可能性が高いため節税になるといえるでしょう。
たとえば、車を購入する際に支払った消費税は、簡易課税制度や2割特例での消費税の申告をしていない場合なら、消費税の申告をする際に差し引くことができるので消費税の節税になるといえます。
車を購入する前に確定申告での支払いが見込まれていた消費税が100万円のケースで、550万円の車を買ったとしたら確定申告で納める消費税は50万円になるともいえるからです。
なので「車を買ったことで消費税の支払いが50万円減った。」と考えてもいいかもしれません。
また、法人の場合には法人税が個人事業主の場合には所得税が節税になるといえるでしょう。
とはいっても、30万円以上で購入した車は「減価償却という後追いで経費になる。」という制度なので、
購入金額がそのまま一度に経費になるわけではなく「購入金額×税率」がすぐに節税になるとはならないのです。
車を買うとお金は減る
「車を買うと節税になる。」というのは、お金を使っているからだといえます。
550万円の車を現金一括購入した場合にはそのまま550万円が減るでしょうし、ローンで購入した場合には毎月利息をプラスされた分のお金が減っていくものです。
また「車を買った金額そのままが節税につながる。」といったことはないといえます。
550万円で車を購入しても「消費税の50万円。」と、
税率が30%だとしたら150万円の法人税や所得税の支払いが減るとなるので、お金が減った以上の節税にはならず、お金の支出金額よりも節税になる金額は低いといえるでしょう。
ましてや「赤字の繰越があって法人税や所得税がかからない。」という状態の法人や個人事業主なら150万円分の節税効果はないともいえるかもしれません。
なので、節税効果以上にお金が減ることを考えながら「車での節税」を検討したほうがいいといえます。
車が事業に必要なものでなければ節税にはならない
そして「どんな車を買っても必ず経費になって節税につながる。」とはならないものです。
「事業で必要な車だから経費になり節税につながる。」といえるのです。
「事業で荷物を運ぶから車が必要。」
「事業で移動があるだから車が必要。」
「事業でお客様を送り迎えするから車が必要。」といったように、事業での使用が誰に見てもはっきりとしているから車が経費になり、結果的に確定申告での税金が低くなるといえます。
なので「どんな車を買っても節税になる。」とまでは考えないほうがいいでしょう。
「このベントレーがほしいから。」といっているとその節税効果は税務調査で打ち消される場合もあるものです。