交際費、会議費、福利厚生費は結局どれを使えばいいの

交際費、会議費、福利厚生費はどれを使えばいいのか迷ったりもするものかもしれません。



交際費、会議費、福利厚生費


事業を営む際に迷うことのひとつが「会計の科目」だったりもするものかもしれません。

たとえば「交際費、会議費、福利厚生費って全部同じに感じるんだけど。。。」というように、迷ってしまう科目があったりするものです。

交際費は、次のように定義され、

企業が取引先や顧客との関係を維持・強化するために支出する費用で、具体的には以下のような支出。

接待費: 取引先との食事や飲み会など
贈答品: お中元やお歳暮などの季節の贈り物
慶弔費: 取引先の慶事や弔事に関する支出

会議費は、次のように定義され、

企業が業務遂行のために社内外の業務関連の会議に係る費用で以下のような支出。

会議室の賃借料
会議中の飲食費(軽食やお茶など)
会議資料の印刷代
外部会場を利用する場合の施設利用料
オンライン会議ツールの利用料

福利厚生費は、次のように定義されているとはいえます。

従業員の福利厚生のために企業が支出する費用で、従業員の労働環境改善、健康維持、生活支援などを目的と以下のような支出。

健康診断費用
社員食堂の運営費や食事補助
社宅・寮の提供や住宅手当
慶弔見舞金
従業員の教育訓練費
従業員旅行や運動会などの費用
制服や作業服の支給
保育所の運営費や育児支援


決めた科目を使い続けるがベスト


などというように、交際費、会議費、福利厚生費には違いがあるものだといえます。

たとえば、交際費や会議費には社外の人間に対する支出も含まれるといえますが、福利厚生費は社内の人間に対する支出だといえるものです。

とはいっても「細かい違いがわからない。。。」とも感じるでしょう。

特に、交際費と会議費には違いがわかりにくいといえるかもしれません。

また、交際費と福利厚生費の違いもわかりにくいともいえるでしょう。

「結局、どれを使えばいいんだろう。。。」と。

などということを感じたならば「使う科目をひとつに絞る。」ということにしていいといえます。

これらの3つの支出に関連するものは「交際費を使うことにする。」と決めてもいいのです。

「前期はこれは福利厚生費にしたけど、今期は交際費に。。。」とするよりは、同じ科目を毎期使い続けたほうが業績の比較もやりやすいものでしょう。

「今期は前期と比べて交際費が増えている。。。」ということを福利厚生費と交際費を毎期バラバラのルールにしているとわけがわからないものにもなるでしょうから。


経費なるものだけ


「交際費、会議費、福利厚生費はどれかひとつの科目だけを使う。」としたほうが、シンプルで業績比較も行いやすいものです。

また、すべてを交際費にしていたとしても税務調査で指摘を受ける可能性も低いといえます。

「これは本当は福利厚生費ですけど交際費にしてるんですね。。。」などと税務調査の調査官が指摘してくることはないものですから。

とはいっても、それは「事業の経費だから科目は、どれでもいい。」といえるのです。

「プライベートの支出を交際費、会議費、福利厚生費にバラして入れれば税務調査でもバレない。。。」と感じるものかもしれませんが、バレていたりもするといえます。

税務調査の際には、レシートや領収書などから不審な点を見つけていくからです。

科目はどれを使ってもいいというのは「事業にとって必要な支出なら科目の違いは些末なものだから。」といえます。

なので、経費になるものであれば、これらの科目をわざわざ分けずに「すべて交際費とする。」としていいものです。

そのほうが経理に対する負担感も減るでしょうし、決めた科目だけを使い続けたほうが決算書もきれいになるといえます。