税務調査の実施日となる実地調査は、どのような流れになるのかをまとめてみました。
税務調査の当日までの流れとは
一般的な税務調査では、実地調査をする2週間以上前までに税務署から顧問税理士(いない場合は本人)に、「いついつに実地調査を行いたい」という電話連絡(税務著はメールなどは使いません)が入ります。
実地調査の予定日は、その指定された日の都合が悪ければ、日程を変更してもらうこともできます。
日程の変更は、ほとんどの場合受け入れられますので都合が悪い場合には、積極的に別の日程を指定しましょう。
この税務調査の連絡が入った際に税務著の調査担当者から、何日間の予定か(規模にもよりますが通常は1日から3日程度)、何人で来るか(通常は1人から2人)、何年分の書類を確認したいのか(通常は3年分)といった連絡を受けることになります。
顧問税理士がいる場合は、その顧問税理士に立ち会ってもらうようにした方がいいです。
税理士は、事前に税務調査に対する対処法のアドバイスしてくれますし、当日も調査官との間に入って必要な受け答えをしてくれます。
もし、顧問税理士がいなければ、税務調査対応を請け負ってもらえる税理士を探してみることをおすすめします。
税務調査当日の流れとは
実地調査の流れとしては、当日の10時ごろに調査官が会社や事務所に訪れる形式で始まります。
長くてもその日の16時から17時くらいまで、ときには数時間で終わってしまうようなこともあります。
12時頃には、一旦ランチ休憩が入ります(ランチは税務署の職員は外に食べに行きます)。
実地調査は2、3日かかるという場合が多く、規模が大きくない会社であれば、1日ほどで終わることもあります。
何か問題があるようなところだと、1週間から2週間で程度かかることもあります。
実地調査に来る調査担当者は、中小企業の場合はほとんどが1名から2名ほどです。
実地調査の1日目の午前中は、税務調査の書類調査に入るというよりは、社長に対しての世間話や雑談などから入ります。
雑談といっても、税務調査とは一見関係内容なことも聞かれますが、その関係ないような話から思わぬ展開になっていくということもあります。
たとえば、社長の趣味がゴルフや旅行などであれば、その費用をどこから捻出したかの調査が行われることもありますので、注意が必要です。
そして、午後から帳簿書類などの書類調査に入っていきます。
帳簿書類などの書類調査が終わると、一旦実地調査は終了となります。
その際に指摘事項などの追加の確認事項があり、その後は、電話連絡を主なやり取りとなります。
電話連絡でのやり取りのあと、修正しなければならない箇所があれば、修正申告などを提出するということになります。