棚卸しをおこなっての在庫管理は事業には必須

棚卸しをおこなっての在庫管理は事業には必須だといえるでしょう。



売上だけではなく利益を追う


「売上は前年同月比でいくらだった。」

「売上は前月比でいくらになった。」というように、売上高に注目して過去の実績との比較をしていたりもするものでしょう。

「売上は増えているのか。それとも減っているのか。」ということは気にかけたほうがいいものです。

なぜなら「売上高は社会の信用を映す鏡だから」だといえるからです。

とはいっても「売上を増やすために赤字販売でもいいから数字をつくっちゃえ。」というのは、お金を減らす行為になるので赤字販売はできるだけ控えるべきだといえます。


売上原価の把握はできているか


「赤字販売かどうか。」ということを確認するのは、

「売上 – 売上原価」といった計算式で表すことができるといえます。

この計算式で表された結果が売上総利益という「粗利益(あらりえき)」などとも呼ばれるものです。

売上高が売上原価を上回っていれば「黒字販売」

売上高が売上原価を下回っていれば「赤字販売」といったように、粗利益がどの程度出ているかどうかで「社会からの本当の信用」が把握できるともいえるのです。

そして、粗利益は多ければ多いいほど、

「市場に求められているけど、競合他社がいない。」といった事業を歩めている証になるといえます。


棚卸しは必ず実施しよう


そんな粗利益を把握するために大切な、売上原価。

これは「仕入れたものだけ」というのではなく、仕入れに付随してかかったもの(運送費や販売手数料など)も売上原価になるものだといえます。

また、売上原価を把握するためには「棚卸し」という在庫確認をおこなわなければ正確な金額が算出されないのです。

なぜなら、在庫を確認することで正確な売上原価が確認できるからです。

「今月は粗利益がマイナスだと思っていたけど、棚卸しをしたら黒字だった。」

「先月は仕入れが少なくて大幅な黒字だと認識していたけど、在庫を大量に販売したからそれほどの黒字ではなかった。」というように棚卸しをして在庫を確認しないと本当の売上原価は確認できないといえます。

売上原価というのは、

「月初の在庫 + 今月の(付随費用も含めた)仕入れ金額 – 月末の在庫」といった計算式で確認できるものです。

なので、棚卸しをしなければ「過去のものが売れているのか、いま仕入れたものがどれくらい売れ残っているのか」の確認もできないといえます。

だからこそ、棚卸しは最低でも毎月おこない正確な売上原価を確認していきましょう。

在庫の量や金額を確認しながら、仕入れ金額の調整や使えない在庫などが視覚化でき無駄なお金をつくることも避けられるといえるものです。