確定申告をつくったら1日置いてチェックをしてから申告すると完成度は高まるといえます。
確定申告書をつくったら必ずチェックしよう
「確定申告書が完成した。」ともなれば、やりきった感を得たりするかもしれません。
税理士だとしても、確定申告書を完成させた達成感を得たりするものですから。
ただ、確定申告書が完成したらその勢いで申告してしまうのではなく、その内容をチェックしていきましょう。
その際にチェックする部分は、税金に大きな影響を及ぼす「大きな数字」をまず確認していくのがいいといえます。
たとえば、青色申告決算申告書や収支内訳書であれば、
- Excelや会計ソフトで計算した売上と同じ金額になっているのか
- 経費の合計額はExcelや会計ソフトで計算した金額と同じか
- 青色申告特別控除額の金額は合っているのか
といったことを確認してみるといいかもしれません。
「売上の金額がExcelや会計ソフトで計算したものとズレている。。。」といったことはわりとあり得るものですし、
売上の金額が本来の正しいものよりも少なく確定申告書に入力していると「脱税だ」などと大事になってしまうものです。
また、経費の金額も合計額をまず確認していき、ズレている場合には「あれっ、どこがズレているんだろう。。。」と細かい経費を見ていくといいといえます。
さらには、青色申告特別控除額の金額も改めて確認していきましょう。
「電子申告だから65万円が使える。」
「紙で提出だから55万円。」などと金額が大きく税金に影響を与える箇所から確認していくと大きなミスが防げるといえます。
マイナスになっている金額には注意
確定申告をするなかで避けなければならないことが「数字がマイナスになっている。。。」ということだといえます。
会計ソフトのfreeeやマネーフォワードを確認する機会があると、
- 現金がマイナスになっている
- 預金がマイナスになっている
- 売掛金がマイナスになっている
- 借入金がマイナスになっている
などとマイナスになることがありえない科目がマイナスになっている場合もあったりするものです。
このような金額は「12月31日時点の実際の金額とイコールになっている必要がある。」というのが確定申告のルールだといえます。
なので、マイナスになっている科目がないかどうかをモニターからちょっと視線を遠くして確認してみましょう。
もし、マイナスになっていたら原因を探りつつ「事業主借」などの科目を使ってでも実際の金額に合わせていくべきだといえます。
また「現金がめちゃくちゃ多い。。。」という場合にも「事業主貸」などを使って、正しい金額に手直ししていきましょう。
1日置いてチェックすると完成度は高まる
などというチェックは、確定申告書をつくりながら同時に確認していくといいといえます。
そして、確認しながらつくった確定申告書を「完璧につくれた。」とそのまま申告してしまうのではなく、1日置いてみましょう。
1日置いてからもう一度チェックをしてみるのです。
なぜなら、1日置いておくことで別の視点で確定申告書をチェックできる態勢が整っていくからです。
わたしも確定申告を行なう際には、最終チェックは必ず1日以上空けてしているといえます。
すると目線が変わるからか、つくっている最中に確認できなかったミスに気がついたりするものです。