「税金を減らしたい。」と考えたら経理の習慣を身に着けて、使える予算を確認していきましょう。
1年分溜めるから青色申告特別控除65万円が使えない
確定申告が嫌になるのは、
「これだけの資料をどうやって会計ソフトへのデータ化していけばいいのか。。。」という膨大な作業感があるからかもしれません。
領収書、レシート、通帳、請求書、なんだかわからない数字が記されたメモ。
などを見ているとやる気がなくなる気持ちは理解できるものです。
わたしも税理士事務所に勤めていた際には、ダンボールで届く1年分の確定申告の資料に辟易していたものでした。
「こ、これをいまから入力して確定申告書をつくらなければならないのか。。。」などと。
また、1年分の資料を確定申告の時期にイチから会計ソフトなどにデータ化していると時間が足りないので、数字が多少間違っているかもとなってしまうでしょう。
すると「数字をちゃんと会計ソフトにデータ化できていないから青色申告特別控除65万円は諦めよう。」といったように、せっかくの税務上の恩恵を受けるのもやめてしまうかもしれません。
毎日経理をする
経理を溜めてしまうと税金上の優遇を受けるのを諦めてもしまうでしょうし、数字も完璧には程遠い確定申告書ができてしまう確率も上がってくるといえます。
そんな「税金上の優遇を諦めてしまう。」という事態を避けるためにも、経理を溜めないほうがいいのです。
「税理士さんだからでしょ。。。」とも感じるかもしれませんが、わたしはじぶんの経理を毎日行うようにしています。
その経理を具体例でいうと「レシートがあれば入力する。」「銀行のネットバンクにログインして入出金を確認して会計ソフトに取り込む。」「売掛金のチェックや振込の確認をする。」といったことをルーティンにしています。
ただ、そんな経理のルーティンにはそれほど時間はかからないものです。
「レシートがあれば入力する。」などといっても、レシートがない日が大半なのでわざわざ入力するものもないとなっています。
また「入力」というよりは、CSVでダウンロードした数字を会計ソフトに取り込むことが大半なので「入力ではなく連携をしている。」といった感覚で経理を行っているといえます。
などというようなことも「年イチのイベントにする。」となってしまうと、連携のやり方を忘れるものですが毎日経理を行っているやり方を忘れることがなくなるものです。
なので「毎日の経理習慣が時間の浪費を防いでいる。」ともいえるでしょう。
経費を使える
そして「支払う税金をなるべく少なくしたい。」と考えているときにも経理は役立つものです。
なぜなら、経理を行っていると「いくらくらいの予算があるのか。」といったことを日々確認することができるからです。
「今月は売上が低いから経費にかける予算は抑えよう。」といったことや、
「最近、経費を抑えすぎているからもっと使うか。」というように。
なので「M3 MacBook Airが不意に発売されたけど予算はあるから買おう。」などというように、事業に必要な投資を躊躇なくできるのです。
経理を行うから使える予算を把握でき、結果的には節税につなげることもできるといえます。
だからこそ「税金を減らしたい。」と考えているなら、日々経理のルーティンをつくっていきましょう。
すると、自然に事業も強くなっていくという効果もあるものです。