経理をおこなう際には考えすぎないほうがいいこともあるものです。

1円までこだわらなくていい
経理をおこなう際には、
「1円単位で正確に数字を合わせなければならない。」といったことを考えたりするものでしょう。
たしかに、預金残高などは1円単位で正確に合わせるべきだといえます。
「月末の通帳残高が999,999円」にも関わらず「1,000,000円」などとしてはいけないものです。
さすがに、残高が明らかなものは「1円単位」でこだわりに抜いたほうがいいといえます。
とはいっても、
「〇〇社への売上がまだ確定していない。」というような場合には、1円単位でこだわり抜く必要はないものです。
「ひとまず、今月のA社への売上は1,000,000円くらいの売上だから、1,000,000円にしておく。」というのもありだといえます。
実際の売上金額が判明してから直せばいいからです。
「決算でも確定していないんだけど。。。」という場合にも、実数に近い概算の数字でいいといえます。
確定した後に差額があった場合には、翌期にその差額分を売上に計上しても大きな問題はないものです。
経費にするものが必ずしも売上と明確に紐付いていなくていい
経費になる条件というのは、
「売上に紐づく支出か。。。」といったものだといえます。
八百屋であれば「りんごを仕入れたのは、りんごを売るため。」というように、そのりんごは売上と紐付いているでしょう。
なので「売上には一切関係ない。」というものは、経費に成り得ないといえるものです。
とはいっても、
「売上に紐づくかわからないけど、ひとまずやってみる。」ということは事業にあったりするものでしょう。
「ホームページからは全く売上につながっていないけど。。。」という場合でも、そのホームページにかかる支出は経費になり得るものです。
「事業上ChatGPTがどう売上につながっていくかわからないけど。」という生成AIへの支出も経費になり得るといえます。
そんな「売上につながるかどうかわからないけど、ワンチャンとんでもないことになる。」
などというチャレンジとしての思惑のある支出は、いまの売上に紐付いていなくても事業の投資と考えて経費になると自信を持っていいのです。
使う科目がコロコロ変わってもいい
経理をおこなう際には、なるべく科目は揃えたほうがいいといえます。
「コインパーキング代が地代家賃や旅費交通費に入っている。」
「ChatGPT代が通信費や支払手数料に入っている。」
「健康診断代が福利厚生費や接待交際費に入っている。」などということに気がついた場合には、統一はしたほうがいいものです。
「なぜ統一したほうがいいのか。」といえば、事業を分析する際に比較しやすいからだといえます。
とはいっても、経理をおこなう際に科目で悩んでしまうのであれば、それっぽい科目にひとまず入れておいていいものです。
「この科目なんだっけ。。。」などと時間をかけて、経理をやらなくなってしまう方が損失だといえるからです。
「でも、科目がヒッチャカメッチャカだと財務分析がおこないにくいでしょ。」
などと感じるかもしれませんが、経理が終わった後に改めて科目を統一していけばいいといえます。
会計データをcsvにエクスポートして、Excelで置換を使えばそれほど手間を掛けずに科目を揃えられるものです。
「悩むくらいなら、科目についてはフィーリングでおこなう。」として、次に進んでいっていいといえます。