確定申告をする際につくる「青色申告決算書・収支内訳書」では、科目をコロコロ変えるのは避けていきましょう。
正確な数字を記録する経理
事業を営んでいたり副業を行なっている場合には、経理を行なうことが避けられないといえるでしょう。
「売上や経費はこれくらい。。。」などとテキトーな数字で確定申告をしていると間違った内容になってしまうからです。
それこそ「実際の数字は別として、毎年全く同じ金額で確定申告をしている。。。」という場合だと、年間の収入金額が数百万円の場合でも税務調査はやって来るものです。
「毎年同じ金額で確定申告を行なっていたからか、税務調査の連絡が来てしまいました。」といったような声はわりと聞くといえます。
なので、じぶんを防御するためにも経理を行ないながら、正確な数字で青色申告決算書や収支内訳書を作成したほうがいいのです。
科目はややこしい
そんな経理を行なう際には、科目の微妙さに辟易することがあったりするかもしれません。
「車移動した場合の経費は車両費と旅費交通費のどっちなの。。。」
「メジャーを買った場合には消耗品費と事務消耗品費と雑費のどれにしたらいいの。。。」
「っていうか、雑費と消耗品費の違いって。。。」
などと経理で使う科目のややこしさに戸惑うこともあったりするものでしょう。
税理士事務所に勤めていた際にも前任者からの引き継ぎで、
「この場合は接待交際費ではなく旅費交通費を使っているんだ。。。」などと、普段わたしが使う科目と異なっていたりして戸惑うこともあったりしたものですから。
一旦決めたらコロコロ変えない
なので「経理で使う科目の明確な基準を知りたい。」と感じる気持ちは理解できるものです。
ただ、経理で使う科目はある程度じぶんの裁量で決めていいのです。
電気代を「支払手数料」にするのは正しくない(水道光熱費)とはいえますが、PC代を消耗品費と事務消耗品費で迷った場合にはどちらも正解だといえます。
そんな迷った際に使った科目は使い続けましょう。
「ガソリン代を今年は車両費で去年は旅費交通費にしている。」というようなことは避けるべきです。
「ガソリン代は車両費に決めた!」というなら、永遠に車両費を使い続けていくべきだといえます。
コロコロ科目を変えていると三期比較などがやりにくいものですし、
「次からは科目を統一してください。」といった指摘を税務調査で受けたりもする場合もあるものです。
そして、常に同じ科目を使い続けて過去の青色申告決算書や収支内訳書と比較をしていきましょう。
すると「なんでこの科目がこんなに増えている(減っている)んだ。。。」と確定申告のミスを未然に防ぐことができるといえます。