事業を営んでいるなら安易な値引きをすべきでない

「値引きしたほうが受け入れられるかも。。。」と安易に考えないほうがいいでしょう。



値引きをする販売数量を増やさないと稼げない


売上をいまよりも増やしたいとき。

「値引きをして販売数量を増やそう。」といったことを考えたりもするものかもしれません。

「驚安、赤字覚悟、消費者応援。」などという言葉は、商売人冥利に尽きる言葉といった風潮もあったりするものですよね。

ただ、値引きをするのであれば販売数量をいまよりも増やさなければ粗利益が元の水準には届かなくなるといえます。

100個販売して、粗利1,000千円

という状態だったものを10%値引きするなら、

100個販売して、粗利900千円

となるので、粗利益で1,000千に戻すには

111個販売して、粗利1,000千円(実際の粗利は999千円)

として、販売数量を11%も増やさなければなりません。

なので、値引きというのは「販売数量をさらに増やさなければならないデスゲーム。」だともいえるのではないでしょうか。


利幅が減る稼ぐ金額が増える 料金表を出す


たしかに「今後、販売数量を増やせる見込みがある。」という場合には、値引きをしたほうが最終的な利益は増えるといえます。

「いままで充分稼いできた製品だったから。。。」というのであれば、値引きをしてその製品をさらに普及させていくのは賢い選択肢だといえるかもしれません。

ただ、販売数量の増加を見込んでいるわけではない値引きは最終的な利益が減ることになるので避けたほうがいいのです。

なので、戦略がない値引きは悪だと考えていきましょう。

わたしの事業においても「値引き」というものは一切行っていないものです。

そして、値引きを行わないためにも料金表をオープンにするようにしているといえます。

料金表】

さらには、多くのメニューで「料金先払い」としているので値引き交渉を受けることもなければ、料金の不払いもないといえます。

また、料金表をオープンにするために「じぶんが依頼を受けて気持ちのいい金額。」を考え抜いた価格設定とするようにしています。


値引きをしなくてもいいように営業を続ける


「料金表をオープンにして、支払い体系を整える。」といったことは事業にとって時間の浪費を防ぐことにもつながるものです。

「いくらになりますか。安くなりませんか。」というのは、時間の無駄だといえるでしょう。

「問い合わせが多いけど売上に繋がらない。」というのは、必要ない時間だといえます。

そのような無為な時間を避けるためにも、営業が必要なのです。

営業を続けることで認知される機会を増やすことができるものですし、じぶん自身への自信も湧いてくるものです。

そんな営業はリアルとオンラインを分け隔てなくやっていくべきでしょう。

オンラインでの営業を行っておけば「リアルでの助けになる」ものですし、リアルの営業を行っていけばオンラインでの価格設定やニーズの把握に血を通わせるようにできるものです。

いずれにしても値引きをする際には「販売数量を増やせる。」という見込みがなければ、事業の首を締めてしまうといえます。

だからこそ、営業を怠らずにじぶんがオープンにした料金表に説得力を持たせていきましょう。