事業を営んでいると「試算表を貰えませんか。。。」などと、銀行員から聞かれたりもするものでしょう。
そんな試算表を見るよりも、Excelでじぶんなりにアレンジした数字を見るようにしましょう。
銀行員は試算表だけを信じている
「試算表を見せて欲しい。」という銀行員の意図は、決算後の業績の動向が気になるからだといえます。
「決算書は黒字だったけど、いまはどうなっているんだろう。」ということは、決算日から日が経てば経つほど銀行員は気になるものです。
なので「試算表を見せて欲しい。」と銀行員は伝えてくるといえます。
その際に「試算表よりもうちでつくっているこの表のほうが見やすいよ。」などと銀行員に伝えることもあったりするものかもしれません。
とはいっても「いやっ、試算表の方で大丈夫です。」などとも銀行員は言ってくるものです。
「なぜ、試算表よりもわかりやすいものがあるのに試算表だけを銀行員は求めるのか。。。」
といえば「試算表は粉飾されていない資料だから。」などと考えるからだといえます。
「会計ソフトから直接印刷したものが最も真実性がある。」などとも考えているといえるでしょう。
会計ソフトの試算表は見にくい
銀行員が試算表を求めてくるそのベースとなるデータは「会計ソフトの数字」だということは、事業を営んでいると認識しているものでしょう。
ただ、会計ソフトは、
「経理の要件を整える。」というルールを満たしているものですが、数字の確認や分析などには使いにくいものなのです。
「MFやfreeeはグラフなどもキレイに載っているよ。」といっても見やすいものではないでしょう。
なので「試算表が読めないし、会計ソフトで業績を把握しようとしても、いまいちなんだかわかりにくい。。。」と感じることは間違ってはいないといえます。
だからか「このような試算表を見てもわからない。。。」と感じても焦る必要はないものです。
「税理士がいつもこの試算表を送ってくるんだけど。」ということがあったとしてもです。。。
Excelでじぶんオリジナルの資料をつくろう
事業の数字を確認する際には「試算表を見るのは銀行員だけ。。。」とわりきっていきましょう。
試算表は見にくいものですし、余計な数字がごちゃごちゃしているから理解できなくても問題ないものです。
上に挙げたような試算表には「当月借方、当月貸方。」などといった余計なものもあるので、見にくくても仕方がないといえます。
なので、余計な情報を排除したオリジナルの資料をExcelなどでつくり、それで業績を確認してみるのがいいかもしれません。
たとえば、月毎の業績を横に並べた資料であれば、
「今月の損益はどうだったか。」ということが確認しやすいといえます。
また、Excelであれば会計ソフトには入れていない将来の予測を入れられるものですし、ひとつのシートに収められて見やすくできるものです。
そして、数字の羅列だとテンションも下がりますし、過去との推移もわかりにくいのでグラフもつくってみましょう。
単月での比較であれば棒グラフですし、
累計での比較をしたいのであれば、折れ線グラフを使ってみるのがいいといえます。
事業の数字を確認する際には、比較をして現状をつかむことです。
試算表を眺めていてもこのようなわかりやすさはないので、試算表は見ずにオリジナルの資料をExcelで作成してみると業績の確認が楽しくなるものです。