移動手段はどこまでが経費になるのか

移動手段に関する経費について書いていきます。



事業で必要な移動ならすべて経費


「すべての仕事は家で完了する。」という事業もあるかもしれません。

とはいっても「全く移動をしない」というような事業は少数派だといえるでしょう。

そんな「移動にかかる支出は経費になるのか。」といえば、事業とって必要な移動であれば経費になるものです。

「自宅からオフィスまでの移動費」

「オフィスから取引先までの移動費」

「海外への出張費」といったように事業に必要な移動であれば制限なしに経費になるといえます。


移動をする際の注意点


「事業に必要な移動は経費になる」といっても、注意すべき点もあったりするものです。

「取引先まで行った。」といった移動費は経費になるといえますが、

「取引先から寄り道先に遊びに行った。」という部分の移動費は経費にならないといえるでしょう。

「じゃあ、その寄り道先から自宅に帰る移動費は経費になるの。。。」といえば、寄り道部分を除いた移動費が経費になるといえます。

「自宅から渋谷の取引先に行き、渋谷から池袋に遊びに行き、池袋から渋谷を経由して帰ってきた。」という場合には、渋谷からの移動費を経費にしていきましょう。

「遊びに行ったんだから帰りの移動費は経費ではない。」

などと税務調査で指摘されたとしても、寄り道をしなければ何ら指摘されることなく経費になっていた部分は「必要な移動」としてその旨を主張するといいといえます。

また「電車ではなく、わざわざ車で移動した。」という際にも、

「電車移動でなければ経費ならない。」ということはなく、車移動におけるガソリン代や高速道路代、駐車場代は経費になるといえるものです。

少なくとも「事業に必要な移動だった。」という場合には、移動手段が問われることはないと考えていいでしょう。


移動をする必要があるかを


「事業に関係する移動は経費になる。」といっても、その移動が必要なものかどうかは振り返っていくべきでしょう。

「ひとに会いまくって見識を広げる。」ということは必要な時期もありますが、付き合いで移動をしているだけだと時間は失われていくものです。

ましてや、移動にはトラブルが起こる可能性もあったりするものです。

「電車が遅れる」

「乗客同士のトラブルに巻き込まれる」

「渋滞に巻き込まれる」

「自動車事故に合う」といったリスクはゼロではないものです。

なので「移動は経費なるから」と考えすぎずに、時間との費用対効果も考えながら移動する必要性を考えていきましょう。